ほんの15年ほど前までは、
シリコーン入りのシャンプーはごく一般的に市場に並んでいました。
ところが気づけば、いつの間にか
「シリコーンフリー」が主流になっています。
そしてカーリーガールメソッドを始めてみたら
ここでもシリコーンフリーが推奨されているのです。
「シリコーンって、そんなに悪いものなのでしょうか?」
シリコーンについて
シリコーンは油なんです
化粧品のベース成分として使われているシリコーンは油性成分です。
化粧品の油性成分にはいくつかあります。
- 炭化水素油(ミネラルオイル、ワセリン、スクワランなど)
- エステル油(パルチミン酸エチルヘキシル、ホホバ油脂、ミツロウ)
- 油脂類(オリーブ果実油、シア脂、ヤシ油、馬油)
- シリコーンオイル(ジメチコン、シクロペンタシロキサン)
| 項目 | 水溶性シリコーン | 非水溶性シリコーン |
|---|---|---|
| 水へのなじみ | ◎ 水になじむ | ✕ 水になじまない |
| 洗い流しやすさ | ◎ 比較的落ちやすい | △〜✕ 残留しやすい |
| 成分名の見分け方 | PEG/PPG がついている | PEG/PPG がついていない |
| 代表的な成分例 | PEG-10ジメチコンPEG/PPG-18/18ジメチコン | ジメチコン、ペンタシロキサン |
| 髪への重さ | 軽め | 重くなりやすい |
| 蓄積のしやすさ | しにくい | しやすい |
| CGM(カーリーヘア)との相性 | △(考え方によりOK) | ✕(基本NG) |
| 日本製品での立ち位置 | 折衷タイプ | 従来の主流 |
シリコーンは油なので、髪の毛のすべりや手触りをよくする働きに非常に長けています。
いっぽうで髪の毛に残留することでぎらついたりべとついたりします。
アミノ酸系やベタイン系などの優しい界面活性剤や湯シャンでは落とせません。
参考文献
キューティクルを痛めるって本当ですか?

都市伝説的にシリコーンがはがれるときにキューティクルも一緒にはがれるので髪の毛が痛む、
と聞いたことがあるので、エビデンスを探してみたのですが有望なものが見つかりませんでした。
シリコーンというコーティング剤がはがれて素の髪に戻れば手触りが悪くなるのも当然ですし、
むしろシリコーンを落とすには脱脂力の強いシャンプーやクレンジング剤を使う必要があるので、
それが原因で髪の毛が傷むと考えるほうが自然な気がします。
安全性は?

シリコーンには生分解性がなく、
地球環境の観点では決してやさしい素材とは言えないため、
私自身はシリコーンを積極的に選ぶことはしていないのですが…
ファンデーションやスキンケア化粧品などには含まれている場合が多く
美容的に避けて通れないと感じています。
そもそもシリコーンは、
医療現場でも使用されているほど安全性が確立された素材です。
人体に使用して安全性が確認されていない成分は、
厚生労働省の許可が下りることはなく、
私たちが購入できる化粧品として市場に出回ることはありません。
また、「頭皮の毛穴に詰まる」と言われることもありますが、
これについては医学的な根拠は確認されていないようです。
気になる方は、皮膚科医のブログや論文解説など、
信頼できる情報源を調べてみると安心できると思います。
では、なぜカーリーガールメソッドでは
シリコーンフリーが推奨されているのでしょうか?
カーリーヘアは「乾きやすく、重なりやすい」

カーリーガールメソッド(CGM)でノンシリコーンが推奨されている理由は、
決して「シリコーン=悪」だからではありません。
ポイントは、くせ毛とシャンプーの関係性にあります。
くせ毛は
- キューティクルが不均一
- 水分の出入りが激しい
- 乾燥しやすい
その結果被膜が重なると水分調整がうまくいかなくなります。
さらにカーリーガールメソッドでは
- 洗浄力の強い硫酸系洗浄剤(SLS / SLES)(サルフェート系)を避ける
- アミノ酸系シャンプーなどマイルド洗浄
することが推奨されていますので落としにくいシリコンが蓄積しやすいのです。
これは
「シリコンが悪い」ではなく 洗浄力とのミスマッチの問題です。
カーリーガールメソッドは「水分×摩擦コントロール」

またカーリーガールメソッドは、
- 水分を抱えた状態で
- 摩擦を抑えながら
- 形を固定する が基本のルーティン。
シリコーンは、髪の毛のすべりを良くする、水をはじくという特性があり、
スタイリング剤の水分保持を邪魔をしてしまいます。
それがくせ毛の持つ自然なウェーブを固定する作業の妨げとなり、
ウェーブがゆるむ/定着しにくくなるというわけです。
くせ毛の水分バランスを整え、それぞれが持つカールの形状を引き出すのが
カーリーガールメソッドの目的です。
シリコーンで、髪の毛をコーティングしてすべりを良くしたり、強制的にツヤを出すのは、
くせ毛を生かすという視点からはズレてしまうのです。
そういう事情から被膜主体の成分(シリコン)は避けるべき成分とされています。
日本のカーリー事情とシリコーンの関係

最近頻繁にSNSでサロン系のくせ毛向けヘアケアアイテム(ミルクやオイル)の広告を目にします。
成分表を見てみると、シリコーン(シクロペンタシロキサン、ジメチコン)が成分表のいちばん最初に書かれている(=配合量が多い)ものがほとんどです。
例えばこれはくせ毛向けサロンでよく紹介されている商品の成分表です。
インフルエンサーの方も使っているので初めはカーリーガールメソッドフレンドリーなのかな?
と思ったのですが、成分表を見てみるとカールをキレイに出すというよりはカールを抑える設計のようでした。
【全成分表示】
水、シクロペンタシロキサン、ジメチコン、セタノール、ラウリン酸ヘキシル、(ジビニルジメチコン/ジメチコン)コポリマー、ステアルトリモニウムクロリド、ヒドロキシエチルセルロース、プロパンジオール、ステアルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)、(アブラナ種子油/シナアブラギリ種子油)コポリマー、γ-ドコサラクトン、コーヒー種子エキス、トシルバリンNa、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、以下略
私自身は本場のカーリーガールメソッドをがちがちに踏襲しているわけではありませんが、
自分がビルドアップしやすいローポロシティだとわかってからは、
シリコーン入りのアウトバスは使っても少量にしています。
だからといってシリコーン入りのプロダクトを全否定しているわけでは全くありません😊
求める髪の質感はそれぞれ違いますし、シリコーンの役割と性質がわかっていれば
使いやすいプロダクトもたくさんあります。
ただ、シリコーン入りのプロダクトは使用した直後は一時的に扱いやすくなるかもしれませんが、
ビルドアップ対策を怠るとシリコーンが蓄積して髪の毛がごわついたり、
髪の毛のすべりがよくなりすぎてせっかくのカールが綺麗に出なくなってしまいますので
クレンジングするためのウォッシュデーを定期的に設けると気持ちよく使えると思います。

実は私も縮毛矯正期にカウンセリングで有名な M社のヘアオイルを
使っていました。
使い始めたときは、
びっくりするほど髪がサラサラになって、
アイロンがいらないくらい髪の毛の扱いやすさもアップ。
ところが、1か月ほど経った頃から、
その感動は嘘のように薄れていきました。
髪は前よりごわごわ。
髪が濡れているわけでもないのに、
妙にギラッとして見える。
当時の私は理由がわからず悩んだあげくオイルの使用を止めました。
今なら、その理由がわかります。
ビルドアップです。
当時はビルドアップという言葉もメジャーではなく、
クレンジングシャンプーでリセットできるということを全く知りませんでしたから
自分では対策ができませんでした。
これは最近やっとみつけたノンシリコーンのアウトバスです。
美容乳液と書いてありますが、トリートメントの処方です。
髪の毛の内外部補修をしてくれます。
シリコーンのようにつやつやになるわけではありませんが、
朝起きたときの髪の毛の水分保持が優秀なのでクリームやジェルを塗る前の
下地として愛用中です。
シリコーン&クレンジング
カーリーガールメソッドはストレートヘアの人よりも多くの種類のヘアプロダクトを使用します。
たとえ重ための油性分を避けていても、どうしても髪の毛に様々な成分が蓄積されていくのを感じます。
そんなとき私はいつものアミノ酸系シャンプーより少し強い洗浄剤(界面活性剤)の
クレンジングシャンプーを使います。
私は、敏感肌特化の美容系YouTuber・かずのすけさんの動画をよく観ているのですが…
同じくアトピー肌で敏感、香料にも反応しやすいという背景がとても近いため、
彼が「問題なく使えたもの」には以前から強い関心があります。
かずのすけさんがおすすめされていた
クレンジングに特化したサロン系のプレシャンプー
(アミノ酸系ではありませんがサルフェートフリー)は、
私が普段使っているアマトラのアミノ酸系シャンプーよりも
洗浄力がやや高めな処方だったため使用する前に少し不安もありましたが、
今のところ痒みや刺激は出ておらず、問題なく使用できています。
カーリーガールメソッドではスタイリング剤を使う分、
定期的にウォッシュデーを設けて「素の髪」に戻すことがとても大切です。
このリセット感、想像以上に気持ちいいのです。
一度ビルドアップを落とし切って、
必要な成分だけをアウトバスなどで補うようにしたところ、
カールがより強く、そしてきれいに出るようになったと感じます。
もし最近、
「髪が少し重たい」
「なんとなくスタイリングしにくい」
と感じている方がいたら、
不要な成分がビルドアップしているサインかもしれません。
一度、ウォッシュデーを試してみるのもおすすめです。




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