あなたは定子派?彰子派?『光る君へ』第28回 一帝二后 ふりかえり

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歴史の問題です。

長保元年(999年)11月7日 定子さま、皇子を出産

同じ年の暮れに倫子さま、5番目の子(威子、後一条天皇中宮)を出産。

同じころまひろも女児(賢子)を出産。

平安はこの年ベビーブームだったのでしょうか?よく考えて答えてくださいね。

さあ、今週の道長君は

ぶっ倒れたりうわ言を言ったり夢を見たり大変な目に合いますよ。

誰の目から見ても、清明のいうとおり娘を立后させて禊をせねばならない状況に。

それではふりかえり感想文、始めます♪

一帝二后の裏事情

中国の律令に習った大宝律令制度によると一帝につき三后が限度。

かつ現代の皇室では后は順に繰り上がっていくスタイルですが、

平安時代は違いました。

定子の入内の時は、

先々帝の中宮昌子さま、円融天皇の后遵子さま、一条天皇の母君詮子さま、

と三人の后がおられたのですでに定員オーバー。

今上天皇の本妻といえども、空きがなければ后という称号は抱けなかった。

そこを道隆は定子は今上天皇(一条天皇)の后だからセーフ?とごり押しで

后の別称「中宮」を使って入内させたのでした。

案の定定子が入内した時、

習わしに厳しい実資は「小右記」で激しく非難していたそうです。

今回の彰子の立后は、后という称号の空きはあったのですが

同じ天皇に二人の后、これが前代未聞だったわけです。

個人的には彰子の立后のほうが前例もなく、

本妻が二人になるとはモラル的にもどうなの?と感じたのですが、

うるさ型の実資も今回ばかりは文句を言わなかったそうですね。

行成の進言のとおり、宮中の神事が滞るのを恐れてなのか、

はたまた道長の権勢に逆らえるような雰囲気ではなかったのか。

どちらにせよ宮中政治というのは摩訶不思議。

女御ならいいけれど、后となると話は別。

一条天皇の定子への気遣いもわかる気がします。

歴史に「もし」はご法度ですが、

一条天皇にもう少し政治力があれば、

定子も彰子もうまく後宮でやり過ごせる未来があったのでは…と思うのです。

ラスボスまひろ

道長をめぐるエトセトラ、半端なかった!

倫子さん、北の方なのにあんな意地悪するんだーと驚きましたが

確かに妾の家で倒れられたら、プライドも傷つくよね。

明子女王も子どもたちの雁首揃えて蒙求読ませたりして、

倫子の子どもたちへの対抗心たるや、バチバチすぎる。

一夫多妻制は妻にはストレスの連続。

まひろ、そうそうに離脱しておいて正解。

同じリングに上がらんほうがええで。

夢の中へ

「逝かないで」

道長の中のまひろはいつも強引な気がしますが(笑)

そういうまひろが子どもの頃からずーっと好きなんだと思う。

ただでさえ夢の中での出来事は不思議な心地がするもの。

ラスボスまひろは道長の潜在意識に確実に爪痕を残したに違いありません。

寝言でバレるは必定

「明子、でございます」に込められた明子女王のプライドをご覧じあれ。

道長はまひろの名を呼んだのだと確信。

でなければわざわざ自分の名を告げるでしょうか?顔、見りゃわかるのに。

浮気は寝言でバレるパターン多いそうですね。

男性陣はお気をつけあそばせ。

枕草子、ここに極まれり

平安デカダンス

青ざしの出てくる239段以降、定子は枕草子に現れません。

これが中宮定子の最後のエピソード。

一条天皇にとってのファムファタールは定子であり、道長のそれはまひろ。

厭世的な一条天皇、ニヒリスティックな道長。

平安デカダンスだ~

そういえばフランス人って「源氏物語」好きな人が多い。

アムールの国の人たちは、国境を越えて愛のものがたりを理解しているのですね。

定子サロンよ、フォーエバー

いつもいつも…

どんなときもどんなときも♪…と歌いたくなる気持ちを抑えて…

大事なことは二回言うのはオタクの性。

定子も清少納言も国内トップクラスの文学オタク女子。

ふたりにしかわからない言葉遊びに興じる様を定子サロンのラストに持ってくるとは。

切なすぎます。

定子亡き後、内裏から下がった清少納言のうらぶれた姿の描写を読みましたが、

(真偽はさだかではないそうです)

誰に後ろ指を指されようがきっと納言は屁でもなかったと信じます。

定子さまだけがわかってくださればそれでいい。

定子さまと一条天皇と過ごした美しいサロン、究極の美へのあこがれを

令和の世に届けてくれてありがとう。

究極のオタク愛を見せてくれてありがとう。

私の中ではもう定子は高畑充希ちゃん、清少納言はファーストサマーウイカちゃんで完成しました。

定子サロンよ、ふぉーえばー。

新キャスト発表!

定子サロンの消失によりやる気がそがれてしまいこの夏を乗り切れるか不安でしたが、

このたび新しいキャストが発表されました。時は止まらない。ドラマを止めるな。

NHKグッジョブ過ぎる。うまく転がされているわたし。

大河後半はおそらく内裏での出来事が中心になるのでしょう。

衣装も含めとても楽しみです。

本日もすでに熱中症警報が出ていますが、

夜半の物語を楽しみに元気に過ごしましょうね😊

今日もお読みくださりありがとうございました💕

またお会いできると嬉しいです。

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おまけの青ざし

青さしや 清少納言 有りてより   by正岡子規

写生を旨とした子規がこんな句を残していたんですね♪

枕草子、好きだったのかな?

松尾芭蕉も

青ざしや 草餅の穂に 出でつらん

と詠んでいます。

ちょっと青ざしを下に観ているようで、いかにも芭蕉っぽい気が。

なんにせよ、青ざしを文学界に持ち込んだききょう様のセンスには脱帽するばかりです。

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