光る君へ 第31回 月の下で ブログ感想文

続きが知りたくて待ち遠しい気持ちは、

高校生のころ月刊誌(LaLa愛読者でした)の発売日を

指折り数えていたことを思い起こさせます。

夏の盛りもすぎて夜風が気持ちいい、そろそろ虫の声も聞こえてきそう。

本日も感想文はじめます♪

上流と下流

突然の道長の訪問。

思うのは、上流貴族と下流貴族の住まいの差がすごすぎる、です。

道長の(正しくは倫子さまの?)邸宅、

ここは桃源郷ですか?と言いたくなるほど豪奢で美しい住まいなのに、

まひろ宅は、え、ほんとうに貴族なの?といつも思います。

貴族でもこんな落差があるのだから庶民の暮らしはいわずもがな。

それにしても、道長がまひろ宅の小さな太鼓橋を渡る姿がカワイイ。

柄本佑氏は上背があるからなおさら遠近法がおかしくなるというか、

絵巻物の平安貴族感が出ていて良いです。

競合調査

和泉式部にライバル誌の感想を聞いてみたり。

意外に策士なまひろが頼もしい。

内裏で万バズを狙うなら和泉式部のような女房の言葉は頼りになる。

「気が利いてはいるけれど人肌のぬくもりがないでしょ。だから胸に食い込んでこないのよ」

「枕草子」は一条天皇と定子の超私的な世界を清少納言がじぶん目線で切り取った随筆。

当時の内裏の様子や殿上びとの心のさまを知るにはもってこいですが…

読み手が自分ごととしては感じづらいかも?

まひろは道長公の準備してくれた美しい越前紙でどんな文学を創造するつもりなのでしょう。天の声がそろそろ聞こえてくるのかな?

源氏絵巻

今週のハイライト、いろんなつぶやき人たちに語り尽くされておりますね。

天から言の葉が、はらはらと降り注ぐ。美しい色紙は源氏を巡るさまざまな女性たちのメタファー?

夢を見ているようなまひろのぼおっとした表情は、まるでボッティチェリのビーナス誕生のよう。

音楽も、素晴らしかった。

物語作家、紫式部誕生です。

物語は生きておりますゆえ

ふたりだけのシーンではいつもまひろと三郎と呼びたくなります。

三郎の言った「直秀も月におるやもしれぬな」が、

まひろの創作魂を後押しし奮い立たせました。

現代のようにすぐメッセージを送れない時代、

どこにいても見上げることのできる月は、伝えられない言葉の中継地としての役割を担っていたのかもしれません。

「女も人ですのよ」「人とはなんなのでございましょうか」

「あさきゆめみし」のラストのほうで、紫の上がやはりまひろと同じような台詞を言います。

「女の生き方」について女性自身が考え、表現した最初の文学作品が

「源氏物語」なのかなとぼんやり思いました。

まひろは作品を世に出したあとも、

作品に魂を注ぎ込み続けます。

餓鬼のような創作者の熱い想いがひしひしと伝わってきました。そう、まひろは文学者という名のアーティスト。

ドラマのメッセージ性が高くなると観ていてストレスを感じることが多いのですが、

「光る君へ」はそのあたりの匙加減がちょうどいい。

心地よく色んなことを思いめぐらせながら観ることができて楽しいです。

本日もお読みくださりありがとうございました。

またお会いできると嬉しいです😊

ランキング参加しております。記事が気に入っていただけましたら押してくださると励みになります😊

コメント

タイトルとURLをコピーしました