『光る君へ』第19回 放たれた矢 感想文

逢ひ見ての のちの心に くらぶれば

昔はものを 思はざりけり

権中納言敦忠(43番) 『拾遺集』恋二・710

ドラマを観ていてふとこの短歌が頭に浮かびました。

作者はあの恋多きイケメン在原業平のお孫さんです。

さぶまひのお二人より20年ばかり前に亡くなられていますが、

彼らもこの名歌を口ずさんでいたかもしれないなあと想像がふくらみます。

第19回「放たれた矢」。

身を慎まない貴族たちの凋落。なんだか身につまされる。

天網恢恢疎にして漏らさず。

今週もスタート!

お上のお渡り

長徳の変が起きたとき、一条天皇はまだ15歳。

定子さまとの関係もさることながら、
15歳の身空で臣下たちと渡り合うのは
どんなにか心細いことであったことでしょう。
母上とも遠ざけられ、心の支えは年上の優しい定子さまだけだったのでしょうね。

歳の差もありつつ、定子さまは実に見事に一条天皇の心をつかんだのだなあ。
心優しく聡明な中宮さまの哀しい運命の歯車が回り始める音が。

妹定子の働きのおかげで、お上のそばにつけていたのにも関わらず
伊周よ、やつあたりはよしなさいと思わず心のなかで舌打ち。
父道隆も死ぬ直前は物の怪がとりついたかのごとくおかしくなっていたし、
運の尽きた人間はこうもあさましいものなのか。

それにしても一条天皇と定子さまがふたり並ぶと
お雛様とお内裏様。美しい。

まひろ&ききょう最強バディ伝説

本筋をすっとばして来週の予告からですすみません💦

まひろとききょう、なにやってるの!?
「ドリフ!?」と思ったかたは、おめでとうございます。
同世代確定ですね😊
上から金だらい落ちるの待ってまーす。

わたしは80年代の少女漫画で育っているので、
シリアスなストーリーの中にコメディタッチのエピソードが紛れ込むことに
まったくといっていいほど抵抗がありません。
「はいからさんが通る」「日出処の天子」「ベルばら」等々、
大作を描かれた先生方はユーモアのセンスも抜群でした。
大石先生も然り、なのですね♪

本郷亭花山院

けっこう前から「GANTZ」の頃?)本郷君は好きな俳優さんのひとりです。

花山院にキャストしてくれた方、ほんっとうにセンスいいですね♪
(上から目線ですみません)
そもそも久しぶりに大河を観ようと思ったきっかけのひとつに
本郷さんの着袴姿を見てみたかった!がありました。

ご本人のYouTubeチャンネルでは
ゲーマーで凝り性でオタク度が高すぎる引きこもりキャラ全開ですが、
その一方、人懐っこくてお友だちを大切にするとても素敵な俳優さんです。

足の指で扇子を開かせたの誰のアイディアだったのでしょうね。

花山院が表舞台から去られて寂しい思いをしていた方も多かったはず。
どんな形でも再び出会えてうれしいです!

求職活動

10年も求職し続けてけてやっと!転職エージェントに頼めばいいのに…(笑)
不器用なパパさん、職が見つかり本当に良かったです。
持つべきものは優秀な娘ですね。
これでまひろも一流貴族の仲間入りかあ。
優秀だけど欲のないパパのこと、
これからは道長の施策のために身を粉にして尽くしてくれことでしょう!

さよーならまたあした

とはならなそうな、来週の予告でした💦
中関白家の没落がこんなにも急転直下に起きて、
世には疫病が蔓延して、
千年前って現代とそう変わらんなあとしみじみ。
せめて庶民は身を慎んで正して日々を大切に生きていこうと思います。

今週も読んでくださり、ありがとうございました😊
またお会いできるとうれしいです。
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